有効積算温度によるアメリカシロヒトリ幼虫の発生予察

タイトル 有効積算温度によるアメリカシロヒトリ幼虫の発生予察
担当機関 埼玉県蚕業試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 性フェロモントラップにおけるアメリカシロヒトリ成虫の50%誘殺日を起点として、次世代幼虫の平均齢期が3齢になる日は、平均気温10℃以上の有効積算温度が300日度に達した日となると推定される。このことにより、幼虫の防除適期が予察可能である。
背景・ねらい 殺虫剤に頼らない生物的手法による桑園害虫の防除技術を開発するため、昆虫性誘引物質の利用法を検討している。埼玉県大里郡川本町の事例からアメリカシロヒトリの性フェロモントラップによる誘殺調査から幼虫の防除適期の予察法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. フェロモントラップにおけるアメリカシロヒトリ成虫の50%誘殺日を起点として平均気温10℃以上の温度を積算すると、有効積算温度xと平均齢期yとの関係は、直線回帰y = 0.0168977x - 2.05780267(r2=0.92048)で近似された(図)。したがって、次世代のアメリカシロヒトリ幼虫の平均齢期が3齢になる日は、有効積算温度が300 日度に達した日となると推定される。
  2. 平均齢期3齢日の実際の値と計算値の差は、±1日であった(表)。このことから、有効積算温度を用いることにより、次世代幼虫の発生時期を簡易に予察することが可能である。
  3. 性フェロモントラップを利用することにより、アメリカシロヒトリ成虫の発生消長を省力的にモニタリングできるので、幼虫が分散する前の巣網の段階での効果的な防除が可能となる。
成果の活用面・留意点
  1. 性フェロモンは一世代、交換しないで使用できる。
  2. これは埼玉県大里郡川本町の事例であり、地域によって多少の違いはある。
図表1 214954-1.gif
図表2 214954-2.gif
カテゴリ 病害虫 害虫 性フェロモン フェロモン 防除 モニタリング

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