蚕の簡易調製湯練り飼料の調製法

タイトル 蚕の簡易調製湯練り飼料の調製法
担当機関 千葉県農業試験場
研究期間 1995~1996
研究担当者
発行年度 1995
要約 蚕用の簡易調製湯練り飼料は、連続的に熱湯を供給できる貯湯式湯沸機と、撹拌・練合用の羽根を改良した養魚用練り機を組み合わせることで、3齢および4齢用の湿体調製が効率的、かつ大量に行える。
背景・ねらい 人工飼料の粉体を温湯で練り合わせることにより、湿体飼料が調製できる簡易調製湯練り飼料「かんたん3」および「かんたん4」(日本農産工業k.k.)が市販に移された。そこで、蚕飼育現場における湿体調製を目指し、必要となる機器を選定し、湿体飼料の調製能率を調査した。
成果の内容・特徴 1飼料の撹拌・練合用の回転羽根を幅広に改良した養魚用練り機(大塚鉄工所k.k. NKS SS-20型)を用いると、1バッチ当たり、粉体飼料20kgと44リットルの温湯を練り合わせ、約64kgの湿体調製ができる(図1、図2)。
2湿体調製に必要な75℃以上の温湯は、貯湯式湯沸機(パロマ工業k.k. PS-622D型)を用いると、連続的に供給できる。
32人作業による1バッチの湿体調製時間は、14.2分である。掃立蚕20箱の飼育に要する湿体調製時間を試算すると、3齢用は56.8分/4バッチ、4齢用は3時間33分/15バッチである(表1、表2)。
41日当たりの湿体調製量は2,100kgと試算でき、カントーミキサー(05型30E)の使用に比べて3.5倍である。
成果の活用面・留意点 1湯練り飼料は「かんたん3」と「かんたん4」が市販されている。粉体飼料は冷暗所に保存して6ヶ月以内に使用する。湿体飼料は、常温で保存する場合、調製の翌日までに使用する。
2練合した湿体飼料はばんじゅう等に直接入れるか、ポリエチレン製等の袋に入れてシールしてから成形し、放冷・固化させる。
3湿体調製は、防疫管理を徹底した清浄環境下で行う。また、湿体調製用の温湯には、粉体重量に対して0.3%のプロピオン酸を加える。
図表1 214955-1.gif
図表2 214955-2.gif
図表3 214955-3.gif
図表4 214955-4.gif
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