製糸副産物「蛹しん」の桑園への施用法

タイトル 製糸副産物「蛹しん」の桑園への施用法
担当機関 山梨県蚕業試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 製糸工場の副産物として産出される蛹しんを桑園へ施用する場合には、深さ10cm以上の溝施用とする。蛹しんの施用量は、乾燥状態で10a当たり3tまでの範囲では桑に悪影響はなく、むしろ有機質源として有効に働く。
背景・ねらい 製糸工場の副産物として産出される蛹しん(白付き蛹)は、分離作業が困難な上に、びす糸の需要がなくなったことから産業廃棄物として、その処理が問題となっている。そこで、これの桑園内での効果的な施用方法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 蛹しんを桑園へ施用する場合には、深さ10cm以上の溝施用として、鳥獣害・風による飛散・悪臭を避ける。なお、化学肥料の施用は慣行法によって行う。
  2. 桑園への施用量は、乾燥状態で10a当たり3tまでの範囲ではとくに桑樹への悪影響は認められない(表1、表2)。
  3. なお、ポット試験の結果では、蛹しん施用によって枝条の伸長、葉収量が増すなど生育が良好となり、また桑葉については葉緑素含量が増し、葉面積重、水分率などから新鮮度の高いことが認められる(表2)。
成果の活用面・留意点 蛹しんを表面散布した後にロータリー耕とする方法は簡易ではあるが、鳥獣害や風による飛散あるいは悪臭があるので避ける。
図表1 214958-1.gif
図表2 214958-2.gif
カテゴリ 肥料 乾燥 鳥獣害

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