施設園芸経営における経営管理実態の把握方法

タイトル 施設園芸経営における経営管理実態の把握方法
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1995~1997
研究担当者
発行年度 1995
要約 農業経営者は、様々な要因を勘案して意志決定を行っており、その実態を把握することは容易でない。そこで、経営管理の実態を調査する方法として「経営管理表」を作成した。
背景・ねらい 農業経営における経営管理の解析は、計画-実施-評価の循環過程としてとらえられ、その実態把握は極めて重要である。しかし、経営管理の内容は様々であり、容易にとらえがたい。そこで、経営管理の実態を把握する方法について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 実際の農業経営者の行う経営管理は様々な事柄からなる。したがって、経営管理の実態を明らかにするためには、経営管理に係わる様々な問題を総合的に把握する必要がある。そこで、経営管理の個別の問題を摘出するとともに、体系的に整理する方法として「経営管理表」を作成した。
  2. 「経営管理表」では基本的な指標として、経営者、財務管理、作物栽培管理、作業管理、労務管理、マーケッティング、情報管理、経営計画、経営組織、企業形態の10個を設定した。 その基本的な指標をもとに、横軸を管理対象(経営管理行動の客体)、縦軸を管理領域(客体をどのようにとらえるか)とした100個のセルからなるマトリックスを作成した。したがって、経営管理表には00:経営理念から99:企業的経営の役割までの項目が設定されている。
  3. 経営管理の実態は、経営者に対して、00:経営理念から99:企業的経営の役割までの項目により経営者の意識、行動、具体的成果等について調査することで明らかにすることができる。 なお、今回の経営管理表は雇用型施設園芸経営を対象として行ったため、「雇用型施設園芸経営における経営管理表」として作成した。
成果の活用面・留意点 今回は雇用型施設園芸経営を対象としたが、露地野菜、水稲、畜産など作目が変わると、経営管理実態も変わるので、経営管理表の項目を若干修正する必要がある。
図表1 214970-1.gif
カテゴリ 経営管理 栽培技術 作業管理 施設園芸

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