イネ品種「ゴロピカリ」における内穎褐変病の発生と被害

タイトル イネ品種「ゴロピカリ」における内穎褐変病の発生と被害
担当機関 群馬県農業試験場
研究期間 1995~1997
研究担当者
発行年度 1995
要約 イネ品種「ゴロピカリ」において、内穎褐変病の発生は、ほ場周縁部で多く、水口周辺で少ない傾向である。発病度と登熟歩合との間に負の相関が認められ、また、茶米率が若干高まる傾向がみられた。
背景・ねらい 現在、平坦部において新品種である「ゴロピカリ」の栽培が普及してきている。近年、出穂期の気温が高い年次がつづき、内穎褐変病の発生が多くなっている。特に「ゴロピカリ」での発生が顕著なため、内穎褐変病の発生による収量および外観品質への影響評価を行う。
成果の内容・特徴
  1. イネ内穎褐変病は、ほ場周縁部に多く発生し(図1)、水口周辺では発生が少ない傾向である(図2)。
  2. 発病度と登熟歩合との間には負の相関がみられたが(図3)、一穂籾数ならびに精玄米千粒重に対する影響は認められなかった。
  3. 発病度が高まるにつれて、茶米の発生率が若干高まる傾向がある(図4)。しかし、発生した茶米は表面だけのもので、精米することにより除去された(表1)。乳白米等その他の外観品質については、影響が認められなかった。
  4. ゴロピカリにおいて本病が特異的に発生したが(県平均発病度27.4)、この程度の発病では、被害は少なかったと考えられる。
成果の活用面・留意点
  1. 本病の多発生は、収量への影響が懸念されるため、その年の気象経過によっては薬剤散布による防除対策が必要である。
図表1 214982-1.gif
図表2 214982-2.gif
図表3 214982-3.gif
図表4 214982-4.gif
図表5 214982-5.gif
カテゴリ 病害虫 新品種 品種 防除 薬剤

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