タイトル | 家畜糞堆肥の成分的特性を表示するチャートの作成 |
---|---|
担当機関 | 千葉県農業化学検査所 |
研究期間 | 1994~1994 |
発行年度 | 1995 |
要約 | 発芽試験と成分分析結果等との関係から、堆肥を土づくり的性質をもつものと肥料的性質をもつものとに大別し、肥料分の多少、含有バランス等の特性を図表化した「堆肥のクオリティーチャート」を作成した。 |
背景・ねらい | 堆肥を地域の有機物資源として活用して行くためには、生産販売状況、成分値等の情報をデータベース化し利用者に提供する「堆きゅう肥利用促進ネットワーク」の充実が必要である。このネットワーク作成にあたり、堆肥の特性等を図表化し提供できれば、堆肥の特性把握・比較・選択が容易になり、より有効な堆肥の利用が図られる。 |
成果の内容・特徴 | 1土づくり的性質の堆肥の成分値等の目安の検討:堆肥と黒ぼく土を容量比で1:1に混合し、コマツナの7日目の発芽率と成分分析結果等との関係から検討した。 (1) 発芽率良好(80%以上)な堆肥と不良な堆肥の窒素全量値の分布は、図1のとおりで窒素全量1%以下の堆肥の92%は発芽率良好であった。 (2) 同様に加里全量1%以下の堆肥の84%、EC2mS/cm(25℃)以下の堆肥の92%、においの評価点の高い堆肥の93%は発芽率良好であった。(図2~図4) 以上の結果から、有機物の補給のため多量に施用しても作物に障害を起こすことの少ない、土づくり的性質の堆肥の成分値等の目安を「窒素全量及び加里全量1%以下、EC 2mS/cm(2d°C)以下、但し不快臭のないもの」とした。 2クオリティーチャート(図5)は「レーダーグラフ」と「成分値からみた堆肥利用の目安」からなり、1の目安をもとに成分分析結果から堆肥の特性をパソコンの表計算ソフトで図表化した。 |
成果の活用面・留意点 | 1 「千葉県堆きゅう肥利用促進ネットワーク」で、個別の堆肥の情報をあらわす「堆きゅう肥利用案内」に組み込んだ。 2 今後さらに有害物質や腐熟の観点から堆肥を評価してゆく必要がある。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
図表5 | ![]() |
カテゴリ | 土づくり 肥料 こまつな データベース |