タイトル |
豚ぷんペレット堆肥のホウレンソウに対する施用効果 |
担当機関 |
三重県農業技術センター |
研究期間 |
1995~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
豚ぷんペレット堆肥のホウレンソウを用いた窒素の代替施用効果は、慣行の化学肥料及び原料堆肥に比べ、溶脱量が少なく、窒素及びカリの利用率が高くなり、増収が期待できる。
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背景・ねらい |
家畜ふん尿に起因する環境汚染が問題となってきており、未利用資源としての広域流通及びリサイクルが求められている。窒素成分量の高い豚ぷんペレット堆肥は、窒素の無機化率が高く、肥料としての利用が見込まれるため、ホウレンソウを用いて肥効特性と代替性について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- ペレット堆肥では、慣行の化学肥料に比べ、生育初期における硝酸態窒素及びカリの溶脱が顕著に抑制される。(図1)
- 化学肥料の窒素成分量の50%及び25%をペレット堆肥で代替すると、化学肥料に比べ、窒素及びカリの利用率が高まる。また、原料堆肥と比較してもペレット堆肥の方が利用率が高くなる。(図2)
- ペレット堆肥は、原料堆肥及び化学肥料に比べて、収量が同等以上となる。(表1)
- 窒素及びカリの利用率及び生育収量の結果から、ペレット堆肥のホウレンソウへの施用は効果があり、基肥窒素量の50%を代替することが適当である。
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成果の活用面・留意点 |
- 副資材無添加の豚ぷん堆肥を原料とするペレット堆肥の施用量は、窒素の無機化率を50%として算定する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
肥料
豚
ほうれんそう
未利用資源
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