夜間1回給餌による乳牛の昼間分娩誘起

タイトル 夜間1回給餌による乳牛の昼間分娩誘起
担当機関 茨城県畜産試験場.家畜飼養部
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1996
要約 夜間分娩事故防止、省力化等のため、夜間給餌による昼間分娩誘起試験を行った。 酪農家の作業時間帯内で高い昼間分娩率を示し、初産牛と経産牛、分娩予定日以前と後の成績、季節の影響等を明らかにし、予定日以前分娩の場合90.9%と高い昼間分娩率を示した。
背景・ねらい 年々乳牛の多頭化が進み労力増大傾向のなか、昼間分娩させるように人為的にコントロールできれば、分娩時の事故の減少、管理者の精神的肉体的負担の軽減、子牛生産性の向上、飼養管理の省力化等を図ることができる。
成果の内容・特徴
  1. 昼間分娩誘起時間帯の設定は、酪農家の管理作業時間帯を考慮して、午前6時~午後6時までの12時間及び午前6時~午後9時までの15時間とし夜間給餌開始は分娩予定1~3週間前から実施して終日自由飲水とし、飼料は試験区で通常の1日量を毎日1回16:45~17:15の間に給与し、翌日8:30まで自由採食させ残飼があれば除去した。
  2. 昼間分娩誘起時間帯を12時間で設定した場合、試験区61.8%対照区51.0%で、15時間設定では試験区80.3%対照区65.3%と試験区は高い分娩率であった。なお牛は各時間均等に分娩するとされているので、その場合の昼間分娩率の計算値は12時間設定で50%(12/24*100)、15時間設定で62.5%(15/24*100)になり対照区はほぼこれに近い。
  3. 分娩予定日以前の分娩例と予定日後の分娩例の昼間分娩率は、予定日以前分娩例で試験区の12時間設定で69.7%、同15時間設定では90.9%と高い分娩率であった。なお予定日後は15時間設定で72.1%であった。
  4. 試験区の初産牛は、経産牛に比べ15時間設定で試験区84.0%と高い分娩率を示し,雌子牛の分娩も昼間分娩率が高かった。また平均値で見ると予定日以前分娩、雌子牛の分娩、初産牛の分娩ともそうでないものより子牛の生時体重が軽く、昼間分娩率が高いものは子牛の生時体重が軽い傾向にあった。なお季節の影響は特に見られず,また試験区1例、対照区2例で分娩後1ヶ月令以内に事故疾病が見られたが、特に夜間給餌の影響とは判断できないものであった。
  5. 夜間給餌開始が分娩予定1週間前と、2~3週間前とでは差はなかったが、分娩日数の範囲が予定日を挟んで約10日前後あるので、予定日前10日~2週間程度の夜間給餌期間が必要である。
成果の活用面・留意点 分娩誘起方法は夕方1回給餌方式なので容易である。但し誘起率は100%ではないので、乳房の張り具合、牛の挙動等の分娩前兆の観察も行いながら分娩事故防止には万全を期す必要である。なお主な県外の成績(2事例)と比較して、予定日前後の分娩率が新しい知見である。初産経産の分娩率、生時体重の影響については、県外の既成績の見解が各々異なっている。
図表1 215082-1.gif
図表2 215082-2.gif
図表3 215082-3.gif
図表4 215082-4.gif
カテゴリ 飼育技術 省力化 乳牛

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる