高産卵鳥骨鶏の系統造成

タイトル 高産卵鳥骨鶏の系統造成
担当機関 東京都畜産試験場
研究期間 1992~1998
研究担当者
発行年度 1996
要約 鳥骨鶏の産卵率の選抜を実施し、産卵性(平均産卵率53%)の優れた鳥骨鶏系統を造成した。
背景・ねらい 近年、健康志向、自然食ブームに乗って、各種の鶏卵が差別化商品として高価格で取引されている。鳥骨鶏卵は都内のあるデパートで、一個500円という価格で販売され注目を集めている。
いま、鳥骨鶏は都内養鶏農家の高付加価値卵として、また庭先養鶏では手間のかからない飼養管理や、お年寄り、福祉施設等での生き甲斐対策として人気があり普及している。当場からの雛の配付も年々増加し、平成7年度は2700羽に達している。
しかし、改良時点では産卵性が低く、多量生産が困難なので、産卵性の向上を図り、経済性の優れた鳥骨鶏系統を造成する。
供試羽数G0が91羽、G1が65羽、G2が46羽、G3は94羽だった。
成果の内容・特徴
  1. 産卵率の集団平均は、基礎世代(G0)の22.8%から第3世代(G3)には52.5%になり、G0の2.35倍になった。
  2. 飼料要求率はG0の7.07からG3で3.22になり、G0の45.4%に改善された。
  3. 飼料摂取量は産卵率の増加に伴って増加した。飼料摂取量が少ないので、糞尿の排泄量も少なく都市型養鶏には適している。
  4. 卵重は途中変化したが、G3では基礎集団の平均値に近い値を示した。
  5. 受精率、孵化率は各世代で変動しているが、選抜による低下はないように推測した。
  6. 破卵率はG1で0.3%をこえたが、ほぼ0.2%以下で、採卵鶏に比べ低かった。
成果の活用面・留意点 初産卵重が30g以下で、小さいため、光線管理や制限給飼などで初産日齢を遅らすことが重要だと思われる。
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図表2 215099-2.gif
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図表4 215099-4.gif
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図表6 215099-6.gif
カテゴリ 高付加価値 飼育技術

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