タイトル |
種雄豚の上物枝肉生産能力推定システム |
担当機関 |
三重県農業技術センター |
研究期間 |
1996~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
繁殖肥育一貫養豚経営において交配記録、肉豚出荷記録およびと畜場における仕切結果(肉豚出荷時の上物肉豚率)から各種雄豚の上物枝肉生産能力を推定するシステムを開発した。
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背景・ねらい |
繁殖肥育一貫養豚経営においては出荷肉豚の上物率を向上することが重要な技術的課題であり、また経営改善の大きな要因である。そのためには飼養している種豚とくに種雄豚の上物枝肉生産能力を把握する必要がある。そこで、シミュレーション実験と現地での出荷肉豚追跡調査によって開発した種雄豚上物枝肉生産能力推定法を用いて各種雄豚の上物枝肉生産割合を推定するシステムを開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 開発した種雄豚上物枝肉生産能力の推定式(図1)を用いて、その推定システム(種雄豚能力推定システム for Windows 95 Ver.1.0)を製作した。システムは5つの作業(図2)で構成されている。
- 種雄豚上物枝肉生産能力推定のためのデータ入力作業は、最初に種豚(種雄豚、母豚)を登録する。交配記録は受胎を確認したときにその種付け年月日と交配組合わせを入力する。肉豚出荷記録は各出荷肉豚毎に交配記録を検索して、その両親、性別、出荷年月日を入力し、さらにと畜場での仕切結果(出荷肉豚上物率、格落ち理由チェック割合)を追加入力する。この肉豚出荷台帳のデータから各種雄豚の上物枝肉生産能力を推定する場合、データの使用範囲(期間)、1度目種付け受胎確率を指定することができる(表1)。
- 推定結果として能力推定条件、種雄豚別上物枝肉生産能力の推定値およびその相対能力のグラフ表示などを出力する。(表1)
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成果の活用面・留意点 |
- 種雄豚の上物枝肉生産能力を把握することが交配供用や種雄豚淘汰の参考となる。
- システムの運用を開始してから能力の推定が可能になるのは経営規模に関係なく、約1年後、交配記録をさかのぼって入力した場合は3ヶ月後である。
- 本システムは県内の養豚農家には無償配布するが、他県あるいは研究目的の配布などについては別途協議する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
経営管理
出荷調整
肉牛
繁殖性改善
豚
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