かき「平核無」の樹上脱渋における袋掛け及び収穫作業の省力化

タイトル かき「平核無」の樹上脱渋における袋掛け及び収穫作業の省力化
担当機関 群馬県園芸試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 かき「平核無」の樹上脱渋処理で、輪ゴムを利用することにより、袋の口を縛る従来の方法に比べ、袋掛け作業時間で約40%、収穫作業時間で約50%の省力化がはかれる。
背景・ねらい 「平核無」品質及び栽培性に非常に優れた渋柿で、渋抜きをして利用される。そのなかで、特に樹上脱渋処理した果実は外観、品質、食味で高い評価を得ており、
一部産地では特産品となっている。
しかし、脱渋処理に多くの労力を要するため、全国的には普及率が低い現状にあり、その省力化が重要な課題となっている。そこで、樹上脱渋における省力化について検討を行った。
成果の内容・特徴
  1. 従来の方法(対照)に比べ、事前に輪ゴム(NO.16)を二重にセットしたビニール袋(NO.11)を使うことで袋掛け作業時間を約40%削減できる。(図1、図2)
  2. 収穫時間も従来の方法と比較して約50%削減できる。(図2)
  3. 処理期間中の袋内エタノール濃度及び脱渋速度は、対照と比較してほとんど差がなく、完全に密封しなくても脱渋できる。(表1,表2)
  4. 果実品質は従来の方法と差がない。(表3)
成果の活用面・留意点
  1. 効率よく作業を進めるためには、袋の準備としてビニール袋にシブトールを入れ、これを二重にした輪ゴムに通しておくことが大切である。
  2. 従来の方法に比べて雨水が入りやすいので、果そう葉は摘んで、袋のはじを枝と果実の間に挟み込む。また、天気予報に注意して降雨前の袋掛け作業は避ける。
図表1 215136-1.gif
図表2 215136-2.gif
図表3 215136-3.gif
図表4 215136-4.gif
図表5 215136-5.gif
カテゴリ かき 省力化 良食味

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる
S