受粉樹の開花後剪定によるうめの結実安定

タイトル 受粉樹の開花後剪定によるうめの結実安定
担当機関 群馬県園芸試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 受粉樹の開花後剪定は、白加賀の結実安定に有効であり、従来より指摘されている開花時の養分消耗も少なく、樹体の炭水化物含量に及ぼす影響は認められない。
背景・ねらい 白加賀の結実を確保するために、受粉樹の導入が不可欠となっているが、現状では、その比率は30~50%程度であり、必ずしも十分ではない。
収量の年次変動を少なくして、安定生産をめざすためには、受粉樹の比率を高めることが重要である。
このため、受粉樹を開花後に剪定して、受粉花を高める方法について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 受粉樹の剪定を遅らせて開花後に実施することによって、花蕾数の確保と開花期間の延長が見込まれ、白加賀の結実安定につながりやすい。(表2)
  2. 開花時に側枝内の炭水化物含量が消費されることはなく、連年処理しても樹体が衰弱する可能性は少ない。(表1,図1,図2)
  3. 受粉樹が不足している結実不良園での実用性が高い。(表3)
成果の活用面・留意点
  1. 従来の方法に比べて、剪定がやや弱くなる傾向がある。また、受粉樹同士の結実も増加しやすい。このため、間引くべき側枝は開花前にマークをつけておくなどして、確実に実施する。
  2. 現状では、冬季に主枝の先端部や衰弱枝の切り戻し、間引きを優先して実施し、開花後に残しておいた側枝や長果枝を、再度剪定することがよい。
図表1 215137-1.gif
図表2 215137-2.gif
図表3 215137-3.gif
図表4 215137-4.gif
図表5 215137-5.gif
カテゴリ うめ 受粉

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる
S