タイトル |
ハウスみかんの大苗短期育成法 |
担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
研究期間 |
1996~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
大苗を短期に育成できる加温ハウス内で、容積25、根巻き防止剤を処理した不織布容器を用いることにより、1年生「宮川早生」では、1年4か月間で葉数約 500枚、樹高 1.7m、重さ1.3kgの大苗が育成できる。
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背景・ねらい |
ハウスみかんの新植及び改植園の早期成園化を図るため、1~2年の短期間で定植時に根を切らずに植え付けできる、植え傷みのない大苗の育成法を検討する。
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成果の内容・特徴 |
宮川早生「1年生苗」を供試し、夜温18~23℃の加温ハウス内で4月から1年4か月間育成した。
- 縦、横、深さ、いずれも32cmの不織布容器で育成すると、ハウス内の地植えよりも樹高で1.7倍、樹容積で2~3倍、生体重で2倍以上の大苗が育成できた。(表1、表2)
- 根巻き防止剤を施された不織布容器は、施されていない容器に比べて生育が優れ、葉数約500枚、樹高1.7m、重さ1.3kgの大苗が育成できた。(表1、表2)
なお、根巻き防止剤は、根が鉢の中で巻き込むのを防止する働きがある。
- 1樹当たり窒素施肥量は、24~48g必要であった。(表3)
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成果の活用面・留意点 |
- 土の物理性向上と乾燥防止のため、不織布容器の上に敷きわらを必ず行う。
- 育成途中で多く着花するが、体内養分を消耗するので見つけしだい摘み取る。
- 乾燥しやすいので、十分なかん水施設のあるハウスで行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
温州みかん
改植
乾燥
栽培技術
施肥
早期成園化
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