キク切り花の短時間水揚げ法

タイトル キク切り花の短時間水揚げ法
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1996~1997
研究担当者
発行年度 1996
要約 キク切り花を効率的に短時間で水揚げするには、水中切りをし、水深を約20cmにすることが重要である。また、50~100ppmの濃度での界面活性剤の利用も効果がある。
背景・ねらい JA愛知渥美町で建設中のキク切り花の自動選花ラインでは、1日当たりの取り扱い量最大38万本、年間1億本の出荷を予定している。自動選花で問題となるのは、`いかに効率的に水揚げを行うか'であり、このラインでは、1本当たり1時間で水揚げを終えなければならない。
そこで、効率的にキクの水揚げを行うための、基礎的データを集積するとともに自動選花ラインに適した水揚げ方法を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 水揚げによる重量増加率は、品種により違い`秀芳の力'では順調に増加するものの`精雲'では増加は極めて少い。また、水揚げを開始する時点でのしおれ程度の違いにより、その後の重量増加は異なり、`秀芳の力'では、収穫時の重量に回復するのに、しおれ程度5%のもので2時間30分、10%のもので約4時間を要する(図1、図2)。
  2. 水揚げを促進するための環境(温度・湿度)は、室温が低いほど水揚げが良く、湿度は高い方が良好である。また、水揚げ水の温度は、重量増加には影響しない(図3)。
  3. 界面活性剤の利用では、非イオン性のポリオキシエチレンラウリルエーテル(PLE)50~100ppmで、水揚げ効果が高い(図4、図5)。
  4. 水深を深くすることにより、蒸留水でも水揚げは著しく促進する(図4、図5)。
  5. 初期の水揚げを促進するには、空中で茎を切断するよりも、水中で行う(水中切り)方が効果的である。しかし、時間が経過することにより、差は認められなくなる。(図6)。
成果の活用面・留意点
  1. キクのばら受け自動選花ラインの水揚げ方法の参考にする。
  2. 選花ラインの設計上、水揚げを行う時間は1時間と制限されている。
図表1 215166-1.gif
図表2 215166-2.gif
図表3 215166-3.gif
図表4 215166-4.gif
図表5 215166-5.gif
図表6 215166-6.gif
カテゴリ きく 出荷調整 ばら 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる