長ネギ用連結紙筒苗移植機

タイトル 長ネギ用連結紙筒苗移植機
担当機関 群馬県農業試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 長ネギ植付けの機械化、省力化を図るため、連結紙筒苗と管理機を利用した簡易自動移植機を開発した。この移植機による植付け精度は安定しており、作業能率も人力の7倍程度であった。
背景・ねらい 長ネギの植付け作業は、苗を一本づつ植溝へ一定間隔に並べていく人力植えが多い。
一部、半自動型移植機の普及も見られるが、苗採りや苗供給は人力作業に依存している。
このように、長ネギの植付け作業は、手間を要し、作業姿勢も良くないことから、より一層の機械化による省力化を図る。
成果の内容・特徴
  1. 開発した移植機の構成は、管理機(中耕ロータリ付き)、連結紙筒苗植付け装置、予備苗枠からなる(図1)。
  2. この移植機の特徴は、1)連結紙筒苗植付け装置は、ロータリの尾輪装着穴に金具を介して垂直にさし込むだけで容易に着脱できる、2)作溝と植付けが同時に行えるため、溝底を踏み固めることなく苗を植えられる、3)植付け装置には苗箱を2枚載せることができ、予め両箱の苗をつないでおくことにより2枚連続する、4)予備苗と合わせると苗箱を計6枚積載でき、約80m植え付けできる。
  3. 作業は、管理機のロータリで植溝を作り、その溝底へ連結紙筒苗を紐状に並べながら苗列の両側から土寄せし、植付けを同時に終える。
  4. 移植機の能率は、10a当たり1.7時間で、人力作業の7倍程度の能率である(表2)。移植機による覆土深は、目標とした紙筒(高さ3cm)がかくれる程度に保たれ、その植付け姿勢も概ね立毛角60゜以上と良好である(表3)。
成果の活用面・留意点 開発した移植機は、一般に普及している管理機に装着することから、中~小規模のネギ作農家に導入可能であり、広範囲な農家で利用することが期待できる。
連結紙筒苗の育苗法や栽培技術については、「平成7年度群馬県普及に移し得る技術」(群馬園試)に提出されている。
図表1 215179-1.gif
図表2 215179-2.gif
図表3 215179-3.gif
図表4 215179-4.gif
カテゴリ 育苗 機械化 栽培技術 省力化 ねぎ

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