豚ぷんペレット堆肥のハンドリング性及び保存性の改善

タイトル 豚ぷんペレット堆肥のハンドリング性及び保存性の改善
担当機関 三重県農業技術センター
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 豚ぷんペレット堆肥製品の水分を15%以下に乾燥すると品質劣化が防止できる。また原料堆肥のオガクズ混合割合を52%以下にして製造した製品ペレットは、輸送及び保管時の耐崩壊性が高く、散布時の埃の発生も少ない。
背景・ねらい 豚ぷん堆肥を直径5mmのペレット状に成型した場合のハンドリング改善効果を数量的に明確にするとともに、ペレット堆肥の貯蔵時における品質劣化を防止するため、製品水分の管理技術についても明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. オガクズ混合割合の異なる原料堆肥をペレット状に成型する場合には、オガクズ混合割合が高いほど製品容量の圧縮効果は高まるが、強度は低下し、混合割合52%以上の原料堆肥では輸送時や保管時の耐崩壊性が基準値以下となる。(表1)
  2. 肥料的価値が高く、成型原料として最も適している副資材無添加堆肥のペレットの圧縮率は78%、耐崩壊性は98%、仮比重は0.5kg/Lであり、保管性、輸送適性は極めて高い。(表1)
  3. ペレット散布時の粉塵の発生量は、副資材無添加堆肥の場合、原料堆肥の15%以下に抑えられる。また、ペレットからの粉塵発生量は、ペレットの切断強度と負の相関を示す。(図1)
  4. 最適成型水分40%で成型したペレットを袋詰め保管した場合、糸状菌の発生による外観品質の劣化が生じる。この劣化は、同水分条件では原料堆肥に比べてペレット堆肥の方が大きく、ペレット技術の導入に当たっては、製品水分を15%以下にまで乾燥し、品質の劣化を防止する必要がある。(表2)
  5. 原料水分40%で成型したペレットは、成型過程で2%程度水分が低下する。こうして成型されたペレットを通風乾燥機で水分15%まで乾燥する場合、50℃では120分、100℃では45分を要する。(図2)
成果の活用面・留意点
  1. エキストルーダー型の成型システムを導入する畜産農家に適用できる。
  2. 品質劣化、乾燥時間の数値は縦型密閉式発酵装置の堆肥を原料とした場合である。
図表1 215244-1.gif
図表2 215244-2.gif
図表3 215244-3.gif
図表4 215244-4.gif
カテゴリ 肥料 乾燥 管理技術 輸送

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