タイトル |
水稲「キヌヒカリ」、「あかね空」の大麦あと6月中旬散播湛直の安定栽培法 |
担当機関 |
埼玉県農業試験場 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
大麦あと6月中旬播の散播湛直に適応する「キヌヒカリ」、「あかね空」の適正苗立数は100本/㎡程度、施肥は基肥0.4kg/a+出穂20日前穂肥0.3kg/aを基本とし、 苗立不足の場合には3葉期追肥0.2kg/aを行う。水管理は「キヌヒカリ」では芽干を行い、「あかね空」では芽干しの省略も可能である。
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背景・ねらい |
米麦二毛作地帯における労働競合回避と作付規模拡大を図るために、大麦収穫あと6月中旬播散播湛水直播の安定栽培管理技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 適用品種:キヌヒカリ、あかね空
- 播種時期:6月上旬~中旬(大麦収穫あと)
- 目標(適正)苗立数:両品種とも100本/㎡程度が適する。(図1)苗立数を高めても増収にならず、倒伏が発生しやすくなる。
- 播種量:0.3kg/a程度とする。表層播きになるため、苗立率は70~80%と確保しやすい。
- 施肥法:基肥0.4kg/a(N,P2O5,K2O)+出穂20日前穂肥0.3kg/a(N,K2O)を基本とする。
- 多収をねらう場合は7葉期追肥0.2kg/a(N,P2O5,K2O)の施用が有効である。(表1)
- 苗立数が50本/㎡程度に低下した場合、3葉期に0.2kg/a(N,P2O5,K2O)の追肥を実施する。(表2)
- 水管理:「キヌヒカリ」は散播では倒伏しやすいので芽干しを行い、芽干し後は浅水管理を行う。「あかね空」は耐倒伏性が高く、湛水深2~3cm程度の浅水が維持できる条件では芽干しの省略が可能である。(表3)
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成果の活用面・留意点 |
- 大麦あと湛直への適応品種は耐倒伏性がキヌヒカリ以上で、早晩性では中晩生種まで可能と考えられる。
- 播種は浅水代かき後できるだけ早く行い、播種深の確保に努める。
- 深水管理は有効茎歩合を高めるが、倒伏が発生しやすいので避ける。
- 麦稈はほ場外搬出とする。
- 上記以外の事項については県の湛水土壌中直播栽培基準に準ずる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
大麦
規模拡大
栽培技術
直播栽培
水稲
施肥
二毛作
播種
品種
水管理
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