タイトル |
早生、耐冷、良質・良食味水稲新品種「ふさおとめ」の育成と奨励品種採用 |
担当機関 |
千葉県農業試験場 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1996 |
要約 |
水稲うるち新品種「ふさおとめ」は、早期栽培での熟期が「はなの舞い」並の早生で、障害型冷害に対する耐冷性は極強である。玄米千粒重が約22gと大粒であり、良質で、「コシヒカリ」に匹敵する良食味であるため、奨励品種に採用する。
|
背景・ねらい |
良食味米志向の影響で、作付品種が良食味中晩生品種の「コシヒカリ」や「初星」に偏重し、さらに、1975年以降続発した障害型冷害によって、早生品種の作付比率は10%以下に低下した。1987年から早生・良質・耐冷性強の「はなの舞い」が採用されたが、「コシヒカリ」に比較して食味が劣り、玄米千粒重も小さいことから作付面積は伸び悩み、早生品種の作付比率の向上には至らなかった。一方、国内の産地間競争の激化および外国産米の輸入を背景として、早場米産地の特色を活かすため、早生・耐冷性・良食味品種の早急な開発、普及が要望されていた。
|
成果の内容・特徴 |
- 「ふさおとめ」は早生、良食味、耐冷性強を育種目標として、1990年に「東北 143号(ひとめぼれ)」に「越南 146号(ハナエチゼン)」を交配し、1991年にF1の葯培養を行って育成した。1995年12月に品種登録の申請を行った。
- 出穂期および成熟期は「はなの舞い」並~2日遅い早生種である。
- 稈長は約80cmで「はなの舞い」より10cm短く、稈質は「やや柔」で耐倒伏性は「中」である。
- 初期生育は旺盛で分げつが多く、草型は偏穂数型で、穂数は450~500本/平方メートルである。
- いもち病圃場抵抗性は、葉いもちは「やや弱」、穂いもちは「中」である。
- 障害型冷害に対する耐冷性は「極強」であり、穂発芽性は「難」である。
- 玄米千粒重は「はなの舞い」「コシヒカリ」より約1g重く、玄米品質は良好で「コシヒカリ」に優り、「はなの舞い」並である。
- 収量性は「はなの舞い」並で、「コシヒカリ」より多収であり、食味は「はなの舞い」より明らかに優れ「コシヒカリ」に匹敵する。
|
成果の活用面・留意点 |
- 「はなの舞い」に替えて、県下全域で、2000年には8,100haの普及を見込む。
- 多肥栽培では倒伏および玄米品質の低下が予想されるので、土壌条件に応じた肥培管理に留意する。
- いもち病の発生を助長する栽培法は避け、常発地および多発年では防除を徹底する。
|
図表1 |
 |
カテゴリ |
病害虫
育種
いもち病
新品種
水稲
抵抗性
凍害
肥培管理
品種
防除
良食味
|