タイトル |
イチゴ品種`とちおとめ'の養分吸収特性 |
担当機関 |
栃木県農業試験場 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
背景・ねらい |
`とちおとめ'は食味が良く、大果で収量性も高いことから`女峰'に代わる品種として市場や生産者の期待も大きい。しかし、肥培管理技術については、十分解明されていないことから、養分吸収量に応じた合理的な施肥管理を行うため、養分吸収特性を調査した。
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成果の内容・特徴 |
- `とちおとめ'の葉柄の窒素含有率は、窒素の施用量が多いほど高くなるが、リン酸は低くなる。窒素及びカルシウムの含有率は`女峰'より低く、リン酸及びマグネシウムは高い。乾物重は窒素の施用量が多いほど大きくなり、`女峰'に比べ生育は旺盛である。(表1)
- 葉柄の窒素含有率は、定植後から10月中旬まで急激に増加し、窒素施用量の影響は2月以降にみられる。(図1)
- 総収量は、窒素無施用が低かったほかはa当たり700kg程度得られた。(表1)
- 養分吸収量は、各成分とも果実の占める割合が60%程度と特に高い。a当たりの吸収量については、窒素は無施用でも1.6kg程度の地力窒素の吸収が認められるが、4kgを施用しても吸収量は2.1kg程度で2kg施用と同程度である。また、リン酸の吸収量は1.1kg、カリについては2.7kg程度とみられる。(図2、図3、図4)
- `とちおとめ'のリン酸吸収量は`女峰'よりやや多いが、窒素及びカリの吸収量は`女峰'と同程度であるので、`女峰'と同程度の施肥とする。(図2、図3、図4)
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成果の活用面・留意点 |
`とちおとめ'の養分吸収量は`女峰'と大差ないので、`女峰'程度の施肥とする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
肥料
いちご
栽培技術
施肥
肥培管理
品種
良食味
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