無加温ハウスによるエダマメの抑制栽培

タイトル 無加温ハウスによるエダマメの抑制栽培
担当機関 岐阜県農業総合研究センター
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 エダマメを9月上旬から中旬に播種し、無加温ハウスで栽培すると11月中旬から12月上旬に収穫できる抑制栽培が可能である。栽植方法は1穴2本植えの密植とし、地温抑制マルチを使用する。また9月1日播種では発芽後10日間程度の電照によりさらに増収する。
背景・ねらい エダマメの需要は周年化してきているが、11月から2月はエダマメの生産量が少ない。岐阜県のエダマメは5月から10月に連続出荷されているが、冬期の出荷は行われていない。そこで出荷期間の延長をはかるため、無加温ハウスでの抑制栽培技術を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 生育を揃えるため、200穴のセルトレイに播種し、約8日間育苗した苗を定植する。
  2. 9月中旬までに播種すると、無加温ハウスで500kg/10a程度以上の収量が得られる(表1)。
  3. 9月上旬播種では早生品種の「しろふさ」を、畝幅120cm、株間15cm、2条植えの1穴2本植え(19,754株/10a)の密植にすると11月中旬の収穫で680kg/10aの収量が得られる。9月中旬には早生品種の「えぞみどり」を播種し、同様の栽植様式にすると12月上旬の収穫で620kg/10aの収量が得られる(表2)。
  4. 定植時期が高温のため、地温抑制効果のあるマルチを使用することにより、黒マルチより約10%増収する(図1)。
  5. 発芽後の電照処理は総節数と着莢数が増加するが、開花期・収穫期が遅れる。特に開花が10月5日以降になると、気温が低下し莢の肥大が不良となる。このため電照は品種「しろふさ」、「サヤムスメ」を9月1日に播種し、育苗期(発芽後10日間程度)に行うのがよい。電照は照度40lux、午前1時から7時までとする(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 抑制栽培の確立により、ハウス促成、露地普通栽培と連作体系ができ、出荷期間が延長できる。
  2. 保温のため9月下旬にサイドビニール、10月中下旬から2重カーテンを被覆する。
  3. 栽培期間が台風に遭遇する危険性があるので対策に留意する。
図表1 215320-1.gif
図表2 215320-2.gif
図表3 215320-3.gif
図表4 215320-4.gif
カテゴリ 育苗 えだまめ 栽培技術 出荷調整 播種 品種

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