タイトル |
ハクサイ土壌病害に対する抵抗性品種の探索 |
担当機関 |
茨城県農業総合センター |
研究期間 |
1996~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
ハクサイ黄化病、根こぶ病に対する抵抗性を有し、品質的にも優れる品種を探索した結果「CR-青島65」「TSX-5765」及び、根こぶ病の発生は見られるものの「N-181」「W-4017」などが有望と思われた。
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背景・ねらい |
茨城県では、昭和50年頃黄化病の発生が確認された。50年代後半には、県内に広がり始め、現在では、連作地を中心に多くの地域で重要土壌病害となっている。対策として土壌消毒が行われているが、経済性や、環境汚染が問題となっている。そこで、もう一つの重要土壌病害である根こぶ病に抵抗性を持ち、且つ、黄化病に強く、併せて、品質的に優れた品種を選定し、現地へ普及することをねらいとする。
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成果の内容・特徴 |
- 平成7年29品種・系統、平成8年50品種・系統を供試(系統は1~2年後に発売予定)し、黄化病発病度が平成7年には2~81、平成8年は3.3~52.5と大きいことが示された。
- 黄化病、根こぶ病に強く、結球重、球内色に優れ、生理障害や軟腐病の発生の少ない品種・系統として「CR-青島65」「TSX-5765」(以上トキタ)などを選定した。「CR-青島65」は球径比の大きい(1.5前後が良好)ことで問題を残した。
- 根こぶ病の発生は見られるもの黄化病に強く、結球重、球内色に優れ生理障害や軟腐病の発生の少ない系統として「N-181」(野崎採種場)を選定した。
- 根こぶ病、黄化病の発生は見られるものの、黄化病の地上部への影響が少なく、結球重、球内色に優れ生理障害や軟腐病の発生の少ない系統として「W-4107」(渡辺採種場)を選定した。
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成果の活用面・留意点 |
- 黄化病と根こぶ病が併発するほ場は、現在見当たらないので黄化病の防除を重点に普及センターと協力し、現地検討会等を通じて、現地への普及を図る。
- 抵抗性試験は現地及び園芸研究所内の黄化病または、根こぶ病発生ほ場において行った。品質、収量等は無発病のほ場において行った。
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図表1 |
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カテゴリ |
病害虫
生理障害
抵抗性
抵抗性品種
土壌消毒
はくさい
品種
防除
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