タイトル |
あくなしワラビの早期成園化にむけての植付け法 |
担当機関 |
山梨県総合農業試験場 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
植付けほ場はpHを5前後に調整し、施肥量を三要素共に2.0kg/aとし、緩効性被覆肥料で全量基肥施用する。種苗は、新芽を4個持った長さ20㎝以上の根茎先端部を用い、植付け量を35kg(約7,000芽)/aとする。
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背景・ねらい |
あくなしワラビは繁殖力が緩慢であるため、繁茂しにくく成園化までに長期間を要し、その間の収益性が低い。また、種苗増殖もしにくいことから、産地化が進まなかった。ワラビを効率的に増殖させ、早期成園化するためには、根茎(地下茎)の生育促進が不可欠である。そこで、根茎を増やすための植付け方法を検討し、植付け後1年でほぼ成園化しようとする。
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成果の内容・特徴 |
- 植付けほ場は、pHが5前後の酸性となるよう調整する。(図2)
- 施肥は、三要素各2.0kg/aを、緩効性肥料の全量基肥で、植付け時に行う。(表2,表3)
- 種苗として用いる根茎の使用部位は、着生芽数4個以上,長さ20cm以上の枝根茎先端部とする。(表1,図1)
- 栽植密度は、根茎重35kg(着生芽数7,000個)/aとし、密植気味に植える。(表2)
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成果の活用面・留意点 |
- 植付け時期は、春・秋のいずれであるが、降雪地域では秋植え、冬季に降雨が少なく乾燥しやすい地域では春植えが望ましい。
- 根茎を掘り取ったら、選別し植付けまでの間、乾燥しないよう直ちに土中に保管する。
- 植付け時には、根茎及び細根が乾燥しないように、予め潅水あるいは浸水処理する。また植付けの深さは10~15cmとする。
- 土壌pHの調整は、硫黄華・苦土石灰等を用いて行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
肥料
乾燥
施肥
早期成園化
繁殖性改善
わらび
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