タイトル |
冬期補光によるアルストロメリアの花飛び防止 |
担当機関 |
山梨県総合農業試験場 |
研究期間 |
1995~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
春先の出荷で問題となるアルストロメリアの花飛びは、冬期の6時から18時の間、地表で1000または3000ルックスになるように補光することにより著しく減少できる。
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背景・ねらい |
平成4年頃から、採光条件の不良なハウスで、2月から3月にかけてオーキッドタイプを中心に一番花の花飛び(花の奇形)による品質低下が問題となった。そこで、オーキッドタイプの'パロマ'を供試して、光量管理が花飛びに及ぼす影響について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 60%遮光では花飛びが増加することから、光量の不足が花飛びと採花本数の減少を招(表1)。
- 11~4月の6~18時の間、地上2mの照度が20,000ルックス以下の時補光する。ランプは地上1.6mの高さで地表面が3,000または1,000ルックスになるように、400wメタルハライドランプまたは250w蛍光水銀ランプを8m2 当たり2灯用いて補光する。これにより、花飛びの発生が著しく抑制され、開花ピークも早まる(図1、図2、表2)。
- 補光を行う場合の10aあたりの経費は、250w蛍光水銀ランプでは設備費が156万円、電気代が30.3万円、400wメタルハライドランプでは設備費が403万円電気代が70.6万円必要となる。補光によって、400wメタルハライドランプで16%(10a当り154万円)250w蛍光水銀ランプで10%(10a当り90万円 )の売上高の増加が期待でき、蛍光水銀ランプでは2.7年で償却可能なため実用的である(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
10aあたりで補光を行う場合、250w蛍光水銀ランプは120灯、400wメタルハライドランプは175灯が必要となる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
アルストロメリア
出荷調整
光条件
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