根端壊死剤を利用したポット植木のルーピング防止技術

タイトル 根端壊死剤を利用したポット植木のルーピング防止技術
担当機関 埼玉県花植木センター
研究期間 1995~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 根端壊死剤(スピンアウト)を内部に塗布したポットで植木苗木を養成したところ、ポット内部でルーピング(根がポットの内壁伝いに伸びてポット内を一周以上してほどけなくなる現象)する現象を防止できた。
背景・ねらい 植木のポット栽培では、栽培期間が長期に渡ると、しばしばポットの側面にそって根がとぐろを巻いたようになってしまう。これをルーピングと称するが、このようになった根は老化しており、ポットを抜いて定植しても初期の伸びが抑えられてしまい生育が不良となる。そこで根端が触れると伸長を止め、細根を発生させる作用を持つ根域制限資材(商品名:スピンアウトエアゾール)の利用により、ルーピングの防止を図る。
成果の内容・特徴
  1. シャリンバイ、エゴノキ、イロハモミジに根端壊死剤を処理すると、処理面で根の生長点のみが壊死して伸長は停止し、中間部分から発生した根が伸長を始める。そのため長い根は存在せず、短い細根がポット内にまんべんなく発達し、ルーピングが軽減される(表1)。
  2. 根端壊死剤を処理したポットに鉢上げした場合、シャリンバイ、エゴノキは鉢サイズ直径9㎝、12㎝において生育が勝り、また12㎝鉢の方が9㎝より効果が大きい。イロハモミジは鉢サイズ直径12㎝、15㎝において生育が勝り、15㎝の方が12㎝よりも勝る(表2)。
  3. これらの結果から、根端壊死剤を樹種に適応した鉢サイズのポット内面に塗布し、鉢上げすると、顕著にルーピングを防止し、すぐれた生育をする。
成果の活用面・留意点 根が粗い直根型の樹種をポット栽培すると鉢内部でルーピングが生じやすいので、そういった種類の緑化樹生産での使用で大きな効果が期待される。
図表1 215356-1.gif
図表2 215356-2.gif
カテゴリ 栽培技術

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