ウイルスフリー「ベニアズマ」を使った不織布トンネル栽培

タイトル ウイルスフリー「ベニアズマ」を使った不織布トンネル栽培
担当機関 千葉県原種農場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 ウイルスフリー苗の早期肥大性の優れたベニアズマ系統を4月中旬に定植することにより、7月下旬収穫で総いも重2,000kg、上物重1,000kg程度の収量が得られる。不織布トンネル栽培により、生育初期の枯死を防ぐことができる。
背景・ねらい これまで、サツマイモの早掘り栽培では、高系14号が主に作付けされて、4月下旬~5月上旬のマルチ栽培では植え付け直後の低温、強風等により枯死株が多く安定した収量が得られていない。また、湛水トンネル栽培は大幅に植付時期を前進できるが技術的に難しく、作付け面積は少ない。
このため、高系14号にかえて、ベニアズマの早期肥大性、品質に優れたウイルスフリー苗系統を利用し、簡易な被覆資材である不織布を使ったトンネル栽培による早掘り栽培を試みた。
成果の内容・特徴
  1. 不織布トンネル栽培内の温度の日変化は、ポリエチレントンネルなど他の被覆資材に比べ、35℃を超えるような極端な温度上昇は認められない。
  2. 不織布トンネル栽培では、温度上昇、強風による萎凋・枯死は認められなかった。しかし、マルチ内の地温上昇を抑制する傾向があった。
  3. 原種農場で育成したベニアズマのウイルスフリー系統のうち、原農系40が早期肥大性に優れている。
  4. 原農系40を使い不織布トンネル栽培を行うと、4月上旬植えでは障害の発生が多いが、4月中旬植えでは、総いも重200kg/a、上物重100kg/aの収量が得られる。
成果の活用面・留意点
  1. 県内の試験研究成果発表会で発表し、普及に移す。
  2. 原農系40などの肥大性の良い系統を利用する。
  3. 施肥法等は慣行の早掘り栽培に準ずる。
図表1 215365-1.gif
図表2 215365-2.gif
図表3 215365-3.gif
図表4 215365-4.gif
カテゴリ 栽培技術 施肥

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