豚の血統管理のためのDNAマーカーの活用

タイトル 豚の血統管理のためのDNAマーカーの活用
担当機関 群馬県畜産試験場
研究期間 1996~1998
研究担当者
発行年度 1997
要約 DNAマーカーを用いて遺伝的特性を検出する遺伝的モニタリングは、個体識別や親子判定等に利用できるため有用である。そこで、人工授精供用の種雄豚について遺伝的モニタリングを実施したところ、数マーカーの解析により正確な血統管理と生産子豚の親子関係の判定が可能であった。
背景・ねらい DNAマーカーを用いて遺伝的特性を検出する遺伝的モニタリングは、個体識別や親子判定等に利用できるため有用であり、現在競走馬や牛においては応用されつつある。そこで、人工授精供用の種雄豚についてもDNAマーカーを用いて遺伝的モニタリングを実施して正確な血統管理及び生産子豚の親子関係の判定を行えば、種雄豚の能力調査等育種改良手法に資することができる。
成果の内容・特徴
  1. 種雄豚9頭におけるマイクロサテライトマーカ-12個の遺伝子型を特定した。
  2. 各個体の遺伝子型を比較した結果12マーカーすべてで異なる対立遺伝子(3個から7個)及び遺伝子型(3種から9種)が検出された。
  3. 供試した種雄豚の中には親子関係にある個体が1組含まれていたが(表1中のL1及びL2)、今回の解析の結果6個のマーカーで異なる遺伝子型が観察された。したがって数個のDNAマーカーを選択することによって近縁の個体間においても識別が可能である。
  4. 交配した種雌豚のDNAも利用することにより、生産子豚の親子判定も可能であった。
成果の活用面・留意点
  1. 種雄豚のモニタリング情報により保存精液からの個体識別等、正確な血統管理が可能となる。
  2. 種雌豚のDNAサンプルも解析することにより、産子の親子関係の確認ができる。
  3. 種雄豚の混合精液を交配し、親子判定をした生産産子を検定することにより、種雄豚の評価が正確かつ迅速に実施できる。
  4. DNAマーカー解析のためには、そのための設備が必要である。
図表1 215398-1.gif
図表2 215398-2.gif
カテゴリ 育種 DNAマーカー モニタリング

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