| タイトル |
ウェットフィーディングによる離乳子豚の発育,飼料摂取量,採食行動等の改善 |
| 担当機関 |
長野県畜産試験場 |
| 研究期間 |
1995~1997 |
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
1997 |
| 要約 |
ウェットフィーディングを離乳子豚に適用すると、発育の向上,飼料摂取量の増加,採食時間の短縮および水消費量の減少に効果が期待できる。一方、馴致時での発育停滞が起こりやすく、人工乳Aでは飼料の落下性が悪い等が問題点である。
|
| 背景・ねらい |
ウェットフィーディングを離乳子豚へ適用した場合の効果と問題点を明らかにすることを目的に、本飼養法が離乳子豚の発育,飼料摂取量,採食行動および水消費量に及ぼす影響について、3回の飼養試験により検討した。
|
| 成果の内容・特徴 |
- 発育に及ぼす影響は、馴致期と試験期では異なった反応がみられ、ウェット各区は対照区に比べて有意ではないものの、馴致期では1-2区を除いて一般に劣り、反対に試験期では各区とも優れる傾向を示した。飼料摂取量ではウェット各区が対照区よりも5~8%増加し、特に人工乳Bを給与した前期3週間では有意の差が認められた。しかし、飼料要求率には区間の差は認められなかった。(表1)
- 採食行動では、総採食時間および平均採食時間とも、肥育豚と同様に、ウェット各区は対照区よりも有意に短縮した。総採食回数は自然落下型で有意に増加した。(表2)
- 粉ミルク状の人工乳Aでは飼料の落下性が著しく悪く、本給餌器での利用は困難であったが、ミールの人工乳Bや子豚育成用飼料では落下性に問題はなかった。(表3)
- 水消費量はウェットフィーダーの機種により異なり、飼料切出し型肥育用1頭口では31%、同子豚用2頭口では8%、自然落下型子豚用2頭口では3%の節水効果が認められた。しかし、肥育豚の場合よりも節水効果は小さいものと推定された。
- 以上のことから、本飼養法を離乳子豚に適用した場合の効果としては、飼料摂取量が増加し発育の改善傾向がみられる。採食時間の短縮による飼槽利用性の向上および水消費量の減少による節水効果が期待できる。一方問題点としては、本給餌器に慣れるまでの馴致期における発育停滞の発生、人工乳Aでは飼料の落下性落が悪いことから利用は困難、肥育用の本給餌器をそのまま利用するには問題があることが明らかとなった。
|
| 成果の活用面・留意点 |
本飼養法の離乳子豚への適用に当っては、開始時期は人工乳Bへの飼料切替えが済んだ体重12kg程度以上、使用する給餌器は自然落下型の子豚育成用が望ましい。
|
| 図表1 |
 |
| 図表2 |
 |
| 図表3 |
 |
| カテゴリ |
豚
|