| タイトル |
園芸用パイプハウスを利用した乳牛用簡易畜舎(フリーストール牛舎) |
| 担当機関 |
長野県畜産試験場 |
| 研究期間 |
1995~1998 |
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
1998 |
| 要約 |
園芸用パイプハウスを利用した乳牛用畜舎(フリーストール牛舎)は自家施工が可能であり低コストで建築できる。また、頭数規模や使用目的の変化への対応が容易であり、施設投資に係る経費等の軽減効果が高い。
|
| 背景・ねらい |
近年、酪農経営においてフリーストール方式を導入するなどで飼養規模を拡大する農家がみられるが、施設投資による負担が大きく、建設コストの低減化が求められている。そこで、低コストで建設が簡易な畜舎としてパイプハウスを利用したフリーストール乳牛舎を建設し、乳牛を飼養実証した。
|
| 成果の内容・特徴 |
フリーストール方式による成牛20頭収容規模のパイプハウスを利用した簡易乳牛舎を設計、自家施工により建設し、飼養実証を行った。
- 設計した乳牛用簡易畜舎は、間口9m×奥行き26mで、20床のフリーストール(1.2m×2.3m)と牛通路(幅2.8m)、給飼通路(幅2.6m)を配置し、被覆には遮光85%ビニールを使用した。(図1)
- 内柵は単管パイプ(径48.6mm)をジョイント、クランプで施工する設計とし、溶接や特殊加工を排除し自家労力での建設を可能とした。
- 資材費用の合計は、基礎部分を含めて約170万円(平成6年度単価、8.5万円/頭)であった。施工には1~2名があたり、一般管理の合間をみて作業した場合、約3カ月間で建設が可能であった。
- 簡易畜舎内の温熱環境は、夏期に1.5℃、冬期に2.5℃程度、外気温より高温で推移したが(表2、表3)、収容した搾乳牛の乳量、乳質、疾病発生状況については、導入当初の乳量低下、乳脂率低下、乳房炎等の発生がみられたものの、その後はほぼ安定して4年半経過している。(表4)
- 4年半利用を継続したが、天井ビニールの張り替えを行った(平成9年12月)以外大きな補修工事はなかった。
|
| 成果の活用面・留意点 |
- 設計した簡易乳牛舎は構造が単純であり、増頭計画の変化に応じて建て屋面積や内部構造を容易に変更でき、育成牛や乾乳牛を含めた乳用牛全般の飼養施設として汎用利用できる。
- 夏期は舎内温度が高くなるので、防暑対策が必要であり、天井材については熱を持ちにくい材質のものを採用するのが望ましい。
- 冬期は給水器の凍結防止のため、不凍結タイプの給水器使用が望ましい。
|
| 図表1 |
 |
| 図表2 |
 |
| 図表3 |
 |
| 図表4 |
 |
| カテゴリ |
加工
経営管理
コスト
低コスト
乳牛
|