タイトル |
すもも新品種「ハニーローザ」、「ハニーハート」の受粉樹として適した新品種「紅かやま」 |
担当機関 |
埼玉県園芸試験場 |
研究期間 |
1997~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
背景・ねらい |
すももの新品種「ハニーローザ」、「ハニーハート」、「関口早生」、「紅かやま」などが育成、発表されているが、これらの品種を導入するにあたっては交雑和合性を明らかにする必要がある。県内で従来から栽培されている「ソルダム」、「大石早生」などを加え相互の交雑和合性を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 各品種の花粉発芽率は14~30%あり、花粉採取用として問題はないものとみられた(表1)。
- 新品種の「ハニーローザ」、「ハニーハート」については、すでに自家不結実性として明らかにされているが、「関口早生」、「紅かやま」も自家不結実性であり、受粉樹が必要なことが明らかになった(表2)。
- また新品種に「ソルダム」や「大石早生」を受粉した場合の結実率は全般に低かった。これらの中では「紅かやま」×「大石早生」が14%で最も高かったが、「大石早生」の開花期が「紅かやま」より3日程度遅くこの点が問題になると見られた(表3)。
- これらの品種組み合わせの中では、「ハニーローザ」と「紅かやま」の組み合わせで相互に結実率が高く開花期も一致し、導入に適していると考えられた。「ハニーハート」と「紅かやま」の組み合わせも実用上有効であると考えられる。
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成果の活用面・留意点 |
- 「ハニーローザ」、「ハニーハート」、「関口早生」、「紅かやま」を導入する場合は相互に交雑和合性の高い、「ハニーローザ」と「紅かやま」あるいは「ハニーハート」と「紅かやま」の組み合わせにするのが良い。
- 「関口早生」については適切な受粉樹を今後検討する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
受粉
新品種
すもも
品種
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