タイトル |
定植初期に枝を折り曲げるバラの整枝法 |
担当機関 |
神奈川県農業総合研究所 |
研究期間 |
1997~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
背景・ねらい |
アーチング法の普及以来、各方面で新しいバラの仕立方法が検討されているが、高作りを前提としたものは少ない。高作りは収量に優れていることから、土耕に限らずロックウール耕においても依然として取り入れられている。そこで、高作りにおける定植初期の株養成と夏季剪定の簡略化を目的とした整枝方法の検討を行う。
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成果の内容・特徴 |
- 定植後に全枝を最下部の節の上部で折り曲げ、後に伸長してきたベーサルシュートをピンチして高作りとして開花母枝とする方法は、普通仕立に比べ切花本数は少ないが切花長、切花重のある切花が収穫できる(表2、図1)。
- 定植時に苗の状態にばらつきがあった場合でも、折り曲げ処理後に均一性が増すため、ピンチや芽かき等の管理が容易となる。切花本数、総収穫重量から考えて、折り曲げ処理は定植後の早い時期に行うと良い。また、折り曲げ以前の芽の処理が後の収量品質に及ぼす影響は少ないと考えられ、作業性を考えると折り曲げ処理までは放任状態で管理できる(表2)。
- 折り曲げ枝を株元に確保しておくことで、株元での強剪定が可能となり、省力的な夏季剪定が容易にできる(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 剪定時期までに折り曲げ枝が全て枯れた場合には、株元での強剪定を行うと樹勢が弱り、ひどい場合には枯死することもあるので注意が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
栽培技術
ばら
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