モミガラくん炭あるいはヤシガラを培地として用いたバラの養液栽培

タイトル モミガラくん炭あるいはヤシガラを培地として用いたバラの養液栽培
担当機関 山梨県総合農業試験場
研究期間 1995~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 バラの養液栽培の培地として、モミガラくん炭あるいはヤシガラを用いてアーチング方式でロックウールと同じ養液管理をすれば、株当たり採花本数はロックウールと同等であり3ヶ年以上利用できるので、代替資材として有望である。
背景・ねらい 近年、バラ栽培ではロックウールを培地とした養液栽培が増加しているが、ロックウールは燃やすことができず、腐らず、産業廃棄物として廃棄するにはコストが高いなど環境に対して将来問題があると考えられる。このため、廃棄しても環境への影響が少なく、低コストで安定供給できる資材として、毎年稲作で産出され未利用であるモミガラくん炭とロープ等の加工後に出るヤシガラが有望であると考え、ロックウールと同じ養液管理の下におけるバラの生産性を検討し代替資材としての可能性を解明しようとした。
成果の内容・特徴 モミガラくん炭とヤシガラはバラのアーチング方式においてロックウールの代替資材として有望である。
  1. ロックウールに比べて、モミガラくん炭は気相率が高くpF1.0より乾くと急激に乾燥する。また、養液管理をロックウールと同じ管理を行い3カ年栽培しても培地の減少、塩類集積は見られない(図1)。
  2. 培地、品種について年度をブロック要因として分割法で検討したところ、どの品種に対しても培地間には有意な差が見られず、代替資材として有望である(表1)。
  3. 代替培地で栽培されたバラの日持ち性は、ロックウールと比較して差がない(表2)。
  4. 代替培地で栽培されたバラの階級別本数、切り花長、茎径はロックウールとほぼ同等である(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. モミガラくん炭はくん炭製造用の簡易機械を用いて作成した均一な粒子のものを用いるのが望ましい。
  2. 培地にあった給液管理のためには、粒子の大きな培地でもコントロールできるレベルコントローラーの開発が必要である。
図表1 215469-1.gif
図表2 215469-2.gif
図表3 215469-3.gif
図表4 215469-4.gif
カテゴリ 加工 乾燥 コスト 低コスト ばら 品種 養液栽培

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