タイトル |
カーネーションの短期栽培 |
担当機関 |
栃木県農業試験場 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
カーネーションの短期栽培で、6~7月定植は、早生品種が中・晩生品種に比べて、1~2ヵ月到花日数が短いが、9~12月定植では、品種の早晩性による違いは少ない。在圃期間が6ヵ月程度となる短期栽培は、輪作体系を埋める作型として有効である。
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背景・ねらい |
カーネーション栽培において、慣行の周年生産の作型は、整枝作業、収穫作業にかなりの労力が費やされている。一方、短期栽培はそれらの作業を軽減できるメリットがある。そこで、定植時期を変えて生育特性を調査し、短期栽培向きの作付け体系を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 到花日数は、6,7月定植で早生品種が中、晩生品種よりも1~2ヵ月短いが、9~12月定植は品種間で際立った差異はない(図1)。
- 採花期間は、冬季の短日寡日照の条件下で長くなり、長日条件下になると短縮される(図1)。
- 切り花の品質は、切り花長、切り花重など到花日数が長くなるほど向上する傾向にある(表1)。
- 早生種の6月末定植、各タイプの12月中旬定植など、在圃期間が6ヵ月程度となる短期栽培は、他の品目との輪作体系における補完作型として有効である。
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成果の活用面・留意点 |
- 目的とする採花時期・切り花品質を考慮して、定植時期・品種を決める。
- その年の気象条件で到花日数は変動するので注意する。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
カーネーション
栽培技術
品種
輪作体系
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