スプレーカーネーション2年切り栽培における刈り込み方法

タイトル スプレーカーネーション2年切り栽培における刈り込み方法
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1996~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 スプレーカーネーションの2年切り栽培では、地際からの刈り込み位置が高いほど萌芽本数は多くなる。高さ30cm以上で枯死株の発生も少なく、良質の芽が確保できる。刈り込み時期の早いほど収穫の前進が可能となり、収量も増加する。
背景・ねらい カーネーションの2年切り栽培法では、定植の省略や、苗代の節減など経営的にメリットがある。しかし、刈り込み後の管理方法が十分に明らかでないため、夏越しが難しく、枯死株の多発する場合があり、現状では実用化には問題がある。
そこで、スプレーカーネーションの主要品種の一つであるバーバラを用いて、刈込み時期、位置とその後の萌芽、開花や品質について検討し、2年切り栽培を可能にする。
成果の内容・特徴
  1. 株当たりの萌芽数は刈り込み位置の高いほど多くなるが、30cmで良質な芽が十分に確保できる。刈り込み時期については明らかな差はみられない(表1)。
  2. 刈り込み後の枯死株率は、30cm以上の位置で刈り込むことにより、低くなる(表2)。
  3. 刈り込み後の採花は、慣行栽培より6月10日刈り込みで2ヶ月、7月1日で1ヶ月程度早まる。6月10日の刈り込みでは、一番花が1月中にほとんど採花できる(表3)。
  4. 2年目の年間収量は、いずれの刈り込み時期とも慣行栽培に比べ増加する。品質については一番花、二番花とも、慣行栽培と同程度である(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 刈り込み後の枯死株対策として、刈り込み前の薬剤散布とその後の温室内の換気等を十分に行う。
  2. 芽の整枝作業に多くの労力を要するので、経営内容を十分考慮して導入する。
  3. 刈り込み後の枯死株の発生は、品種間差があるので、品種の選定に考慮する。
図表1 215471-1.gif
図表2 215471-2.gif
図表3 215471-3.gif
図表4 215471-4.gif
カテゴリ カーネーション 経営管理 栽培技術 ばら 品種 薬剤

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