タイトル |
ヘデラの切葉栽培に適する品種 |
担当機関 |
東京都農業試験場 |
研究期間 |
1997~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
ヘデラの主要な46品種の中では、`ピーター'、`シマー'、`エメラルド・ゼム'、`サーク'、`フルール・ド・リス'などの5品種が切葉栽培に適する。
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背景・ねらい |
近年、市場等からの要望に、花のアレンジメント用切葉素材の開発がある。そこで、カバープランツに広く利用されているヘデラの主要な46品種を使い、棟高1.2mの支柱に防鳥ネットをかけた棚に蔓を誘引して収穫し、切葉栽培に適する品種を明らかにしようとした。
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成果の内容・特徴 |
- ヘデラは、収穫までの所要日数が、生育の最も早い`アングラス'でも410日を要する。収穫は各品種とも9~11月に集中し、全体の75%がこの間に収穫される。年間あたりの収穫量は`エメラルド・ゼム'の365本/株から`ノビーエイト'の0本/株まであり、品種間による違いが大きい(表1)。
- 品種は葉の形で、星形、心臓型、もみじ葉型などの5つのタイプに、分類することができる。また、葉の大きさも、極小(3cm以下)から大(7cm以上)までの4つに区分すると、品種の特性をよく表せる(表1)。
- 蔓性植物のヘデラは気根を発生する性質をもち、発生の程度によって5段階に分類できる。発生は中~大サイズの葉をもつ品種で少なく、小サイズの葉をもつ品種で多い傾向にある。切葉の品質としては気根が少ないことが望ましく、発生が目立つ品種では気根を取り除く必要がある(表1)。
- 収穫後の側枝の発生が多くて収量性で優り、気根の発生が少なく、葉形に新規性のある`ピーター'、`シマー'、`エメラルド・ゼム'、`サーク'、`フルール・ド・リス'の5品種があり、花のアレンジメント用切葉品種として選定した(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 八丈島の年平均気温は18.2℃と暖かく、冬季も無加温栽培で収穫が可能である。
- 施設栽培ではハダニ類の寄生が多いので、注意を要する。
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カテゴリ |
施設栽培
品種
ヘデラ
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