大規模経営体に対応する桑園の超省力管理・収穫技術

タイトル 大規模経営体に対応する桑園の超省力管理・収穫技術
担当機関 群馬県蚕業試験場
研究期間 1996~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 乗用バインダ型条桑収穫機を利用して大規模多回育養蚕に対応する高能率桑収穫技術を確立した。本機を効率的に活用するため条桑運搬用のコンテナや生育制御技術を開発し、適応桑品種を選定した。また、各種乗用型管理機を用いた省力的な大区画桑園の管理作業法と設定法を確立した。
背景・ねらい 新政策に沿った繭生産体制の確立を目指し、大規模経営体に対応する桑園の超省力管理・収穫技術確立のため、乗用型桑収穫機による高能率収穫技術、および、大区画桑園の超省力・低コスト管理技術と桑園設定技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 乗用バインダ型条桑収穫機用の簡易コンテナ(1350mm×1100mm×550mm、段ボール状プラスチック製)を試作した。このコンテナの利用によって、条桑1t当たりの作業時間は85分となり、未使用に比較して30%程度の時間短縮と(表1)、作業強度の軽減が認められる。
  2. 年1回収穫法において、桑の伸長を条桑収穫機に適合させる生育制御技術として、摘梢する方法が有効である(表2)。
  3. 各種管理機の利用によって作業が短時間で実施でき(表3)、管理機の走行による桑枝条の損傷は軽微で実害はなかった。また、機械収穫桑園用桑苗植付機を開発した。
  4. 各蚕期の適応品種は、春蚕期は早生品種の大島桑、夏蚕期は、たちみどりである。晩秋蚕期はみなみさかりの収量が優っていた。春切用の適応品種は、たちみどり、みつみなみ等である(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果は、先進国型養蚕業の大規模経営体への適応を前提としたものである。
  2. 一部の技術は、現行の技術体系に取り込むことが可能である。
カテゴリ カイコ 管理技術 収穫機 大規模経営 超省力 低コスト 品種

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