切断条桑収穫機による大規模多回育に対応する桑収穫技術

タイトル 切断条桑収穫機による大規模多回育に対応する桑収穫技術
担当機関 埼玉県蚕業試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1997
要約 大規模超多回育養蚕に対応できる桑収穫技術体系を確立した。桑の収穫は切断条桑収穫機で行い、収穫体系は2年3回輪収形式を主体とし、全蚕期基部伐採する。これにより、条桑の刈取から運搬車への積込みまでの収穫作業は、条桑1t当たり1時間以内で行うことができる。
背景・ねらい 多回育による規模拡大のための蚕の飼育技術は確立されているが、この技術に対応する壮蚕用桑の能率的桑収穫技術が完成していない。そこで、年間飼育回数10回、繭生産量10tの大規模養蚕経営体に対応できる桑収穫技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 収穫体系は、機械収穫による労働生産性の向上及び樹勢を考慮し、2年で3回の輪収形式を主体とし、2年3回収穫で対応できない蚕期は年1回収穫(蚕期1)とする。
    また、2年3回輪収形式において、1年に2回の収穫を行う場合の収穫間隔は6蚕期とする(表1)。
  2. 収穫作業は、切断条桑収穫機により全蚕期基部伐採で行う。この場合、桑の刈取から運搬車への積込みまでの全収穫作業時間は、蚕期により異なるが、条桑1t当たり40分~60分である。
    なお、その際の圃場作業効率は、1畦毎に条桑を運搬車に積込む場合は54%、2畦毎の場合は70%である。
  3. 埼玉県における2年3回輪収形式に適する桑品種は、収量や樹勢の面から、しんいちのせ、はやてさかり、ときゆたかである(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 収穫した切断条桑の貯桑はさける。
  2. 適合桑品種でも、適合する収穫パターンがあるので注意する。
カテゴリ カイコ 規模拡大 経営管理 飼育技術 収穫機 品種

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