低濃度農薬検定に対する広食性蚕の利用

タイトル 低濃度農薬検定に対する広食性蚕の利用
担当機関 山梨県総合農業試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
背景・ねらい 蚕は、飼育環境(温湿度、光、有害物質等)に敏感に反応する。一方、永年の研究蓄積により、孵化や飼育をコントロールして希望する発育階程の蚕を随時供給する技術が確立されており、さらに最近では、桑以外の植物をも摂食する広食性蚕品種が実用化されている。このような蚕の特性と養蚕技術を活用し、農薬等の汚染に対する指標昆虫として広食性蚕の利用を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 広食性蚕が感受しうるMEP乳剤の濃度は、桑葉添食では1.4PPM、キャベツ葉添食では1.0PPMまで、添食する植物葉により若干の違いが見られるが、きわめて低濃度である(表1)。
  2. 低濃度MEP乳剤に対する感受性は、1齢・2齢とも齢の初期ほど高い(図1)。
  3. 孵化直後の蟻蚕と2齢起蚕に桑葉添食させた場合の経時的発症は、濃度が高めのものは早期に、また、同一濃度では2齢起蚕より蟻蚕が早く発症した(図2)。
  4. 低濃度MEP乳剤に対して高い感受性を示す発育ステージの広食性蚕、即ち蟻蚕又は2齢起蚕は、指標昆虫として利用が可能である。
成果の活用面・留意点 桑など植物葉の汚染が懸念される場合の、簡易な安全確認手法として活用できる。
カテゴリ 病害虫 カイコ キャベツ 農薬 品種

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