タイトル |
大区画桑園に対応した乗用型高性能防除機 |
担当機関 |
岐阜県蚕糸研究所 |
研究期間 |
1996~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
運搬車、動力噴霧機、ズームノズル等を組み合わせて乗用型高性能防除機を開発した。この防除機を用いると大区画桑園での除草剤または殺虫剤散布の時間は1ha当たり6時間と省力化できる。
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背景・ねらい |
雑草及び病害虫防除の薬剤散布作業は、桑園管理の中でも作業頻度が年間6~7回と最も多く、作業は常に危険を伴う。特に、炎天下での薬剤散布作業は作業強度も高い。また、大区画桑園における雑草及び病害虫防除に対応するためには従来の動力噴霧機を使用した2人組作業では、極めて非能率であり、蚕期中は実行不可能である。そこで、大区画桑園に対応する高性能な乗用型薬剤散布機を開発し、省力かつ効率的な雑草及び病害虫防除技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 雑草及び病害虫防除作業は、適期に、迅速かつ高精度に行う必要があるので、運搬車、動力噴霧機、タンク、ズームノズル及びホースなどを組み合わせて高性能防除機を開発した。
- 本機は3畦(1.6m×3=4.8m)を1度で散布することもできる。
- 本機械を利用し3畦一度に散布するとき、機械速度は2速で行い、作業速度は毎分15~20mで、畦長50m(2.4a)を3分で実施でき、1ha当たりでは6時間と省力化できる。(表1)
- 1畦ごとに作業を行う場合はホースと竿を利用して薬剤散布し、従来法より32%省力できる。
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成果の活用面・留意点 |
- 乗用型高性能防除機導入の大区画桑園設定は、畦長が長いほど作業効率は高くなるが、タンク容量の関係から、畦長が50mを越える場合は、30~50mおきに資材搬入・搬出の作業道を設置する必要がある。
- この機械導入の大区画桑園の適正枕地長は4mである。
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カテゴリ |
病害虫
桑
雑草
省力化
除草剤
病害虫防除
防除
薬剤
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