タイトル |
チゼル式畝内条施肥機 |
担当機関 |
愛知県農業総合試験場 |
研究期間 |
1996~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
背景・ねらい |
農業生産資材のコスト低減や環境保全型農業の観点から、より少ない肥料を効率よく作物に吸収させ肥料の溶脱を抑える施肥技術が望まれている。水稲作では側条施肥が普及段階にあるが、露地野菜ではこのような施肥法は一般的でない。このため、畝の中に粒状肥料を条施する施肥機を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 施肥機の特徴
- ロータリで耕耘した土壌中にチゼル(図1)を潜行させ、上部のホッパからモータの駆動で繰り出された粒状肥料をチゼルの開口部から土中に施し、成型板で覆土・畝立てを行う(写真1、表1)。
- 畝の中での肥料の分散が少なく、条施肥できる。施肥深さが70mmの場合、95%の肥料が畝断面のφ14mmの範囲内に分布する(図2)。
- 市販の粒状肥料を利用することができ、キャベツやハクサイの標準的な施肥量を1.5km/hの作業速度で施肥が可能である。
- 畝内の施肥位置を任意に調節できる。
- 既存のトラクタ、ロータリ、畝立て用培土板などをそのまま利用し、市販の施肥機にチゼルを組み合わせるだけで製作できる。
- 肥効調節型肥料を畝内の深さ70mmに条施用した圃場でのキャベツの収量は、施肥量を20%削減しても全層施肥の標準施肥量の場合と差はない。また、生育揃い、施肥窒素利用率ともに向上する(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 使用する肥料の性状によっては繰り出し部を取り替える必要がある。
- 慣行施肥量より減肥する必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
肥料
キャベツ
施肥
低コスト
はくさい
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