タイトル |
カーネーション類のRFLPマーカーによる系統分類手法 |
担当機関 |
神奈川県農業総合研究所 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
カーネーション類の新鮮葉からCTAB法により全DNAを抽出することができ、rDNA・ミトコンドリア遺伝子をプローブとしたECL法によるRFLP分析によりカーネーション類の系統分類が可能である。
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背景・ねらい |
ダイアンサス属新品種を効率的に育成するためにDNAマーカーの利用技術の開発を目指している。また、他の作物で分子レベルでの評価方法の研究が進められている。そこでダイアンサス属においてその適用性を検討するため、その代表種であるカーネーション類についてRFLPマーカーに基づいた分類を試みた。
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成果の内容・特徴 |
- カーネーション類(D.caryophyllus)13品種およびシロバナカワラナデシコ(D.superbus)1種(表1)の新鮮葉からCTAB法により全DNAを抽出することができた。
- 10μgの全DNAを含む400μlの系で制限酵素処理を行い、エタノール沈澱後にヒートブロック加熱(55℃、20分)することで、サザンブロッドからラジオアイソトープを用いないECL法によりRFLP多型を検出することができた。
- rDNA及びミトコンドリア遺伝子をプローブ(表2)として用いた場合、カーネーションの品種間に多型が検出されたが、葉緑体ゲノム断片をプローブとした時には、多型は検出されなかった。
- 種の異なるシロバナカワラナデシコでは、RFLP分析により独自のRFLPパターンが検出された(図1)。
- ミトコンドリア遺伝子をプローブとして検出されたRFLPパターンをもとにその遺伝的近縁関係をmaximum likelihood法により求め系統樹を作成したところ、今回供試したカーネーション類14品種は、大きく3つに類別された(図2)。
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成果の活用面・留意点 |
系統樹はミトコンドリア遺伝子により得られた多型をもとに作成した。
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カテゴリ |
カーネーション
新品種
DNAマーカー
なでしこ
品種
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