低アミロース米水稲新品種「群馬14号」

タイトル 低アミロース米水稲新品種「群馬14号」
担当機関 群馬県農業試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 水稲「群馬14号」は、「朝の光」並の収量性を持つ、アミロース含量が10%程度の低アミロース系統で、「朝の光」よりやや早い中生の早の熟期で、縞葉枯病抵抗性である。
背景・ねらい 群馬県の平坦地域は米麦二毛作体系のため、移植時期は6月中旬から下旬になる。このような地帯では、登熟期の気温が十分確保されずアミロース含量が高くなり良食味生産が課題となっていた。また、縞葉枯病の発病の危険性があるため、抵抗性を有する品種が望まれた。
そこで、このような地域でも良食味生産可能な低アミロースと縞葉枯病抵抗性を兼ね備えた品種の育成を目標に、育種を進めた。
成果の内容・特徴
  1. 「群馬14号」は、平成元年に低アミロース系統「探系2018」を母に、縞葉枯病抵抗性品種「朝の光」を父として交配し、その後代から育成された、縞葉枯病抵抗性を持つ低アミロース系統である。
  2. 「朝の光」と比較し出穂期・成熟期で3~4日程度早く、育成地では中生の早の熟期である。稈長・穂長は「朝の光」と同程度、穂数は「朝の光」よりやや多い偏穂数型で、耐倒伏性は中である。
  3. 葉いもち・白葉枯病は「朝の光」に比較しやや弱く、穂いもち・穂発芽性は同程度である。
  4. 玄米収量は、育成地では「朝の光」に劣るが、奨励品種決定調査では同等以上の多収を示した。玄米千粒重は、「朝の光」よりやや小さい。
  5. アミロース含量は10%前後であり、食味の粘りは「朝の光」より明らかに粘る。胚乳は糯と粳の中間で濁る。
成果の活用面・留意点
  1. 契約栽培が予定され、作付栽培面積は数百ヘクタ-ル規模が見込まれる。
  2. 耐倒伏性と穂発芽性は十分でないので、適正施肥量を厳守し倒伏させないようにする。
図表1 215649-1.gif
カテゴリ 育種 縞葉枯病 新品種 水稲 施肥 抵抗性 抵抗性品種 二毛作 品種 良食味

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