タイトル |
水稲品種「ゆめひたち」の良食味米生産のための窒素施肥法 |
担当機関 |
茨城県農業総合センター農業研究所 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
5月上旬移植の早植え栽培の水稲「ゆめひたち」では、基肥窒素量を「コシヒカリ」と同じとし、出穂20日前に窒素成分でa当たり0.3kg追肥する施肥法により、安定した収量及び良食味米が得られる。
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背景・ねらい |
茨城県育成水稲品種「ゆめひたち」は耐倒伏性に優れ、穂発芽しにくく、品質・食味が良好であることから平成9年度に奨励品種に採用された。しかし、多肥栽培ではいもち病が発生しやすく、食味が低下しやすくなることから、いもち病の発生が少なく、収量は標準施肥量「コシヒカリ」の5%増、かつ食味を低下させない(白米粗タンパク含量を標準施肥量「コシヒカリ」以下にする)窒素施肥法を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 表層腐植質多湿黒ボク土では「コシヒカリ」と同じ基肥窒素量で「コシヒカリ」とほぼ同等の収量が得られる。また、細粒グライ土、中粗粒グライ土では「コシヒカリ」と同じ基肥窒素量で「コシヒカリ」より多収が得られる。しかし、基肥窒素量をa当たり0.2kg増肥(「キヌヒカリ」と同じ)すると増収するが、玄米千粒重は軽くなり、白米粗タンパク含量は高まる(表1)。
- 基肥窒素量を増肥すると葉いもちの発病度が高まる(図1)。
- 追肥時期は出穂20日前追肥が収量は高く(図2)、また、玄米千粒重が重く、白米粗タンパク含量は低い(図3)。
- 追肥窒素量はa当たり0.2kg追肥に比べ、0.3kg追肥が収量は高く、白米中の粗タンパク含量はほぼ変わらない(図4)。
- 以上から、水稲品種「ゆめひたち」では基肥窒素量を「コシヒカリ」と同じとし、出穂20日前に窒素成分でa当たり0.3kg追肥する施肥法により、安定した収量及び良食味米が得られる。
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成果の活用面・留意点 |
- 5月上旬移植の結果である。
- 輪換田に適用しない。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
肥料
いもち病
水稲
施肥
品種
良食味
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