タイトル |
ディスク駆動式汎用型不耕起播種機を用いた水稲の不耕起乾田直播栽培における耐倒伏性の向上 |
担当機関 |
岐阜県農業総合研究センター |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
作溝播種する水稲不耕起乾田直播栽培は、移植栽培に比べて耐倒伏性が向上し、倒伏し易いコシヒカリ、ハツシモを直播栽培へ導入できる。その一因は総根重や表層部の分布割合が増えること及び土壌硬度が高くなるためと考えられる。
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背景・ねらい |
本県では、省力及び規模拡大による低コスト稲作を実現する技術体系として不耕起乾田直播栽培を中心とした大規模営農のための栽培技術体系の確立を進めており、好適品種を明らかにする必要がある。このため、本技術体系の導入を想定する地帯における代表奨励品種コシヒカリ、ハツシモについて、直播栽培で品種特性上問題となる耐倒伏性について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 農業研究センター開発の汎用型不耕起播種機を用いた不耕起乾田直播栽培において、最も倒伏し易いとされるコシヒカリの耐倒伏性が向上する(表1)。
- 耐倒伏性の指標として、押し倒し抵抗値、cLr値、挫折荷重、稈基部外径が移植栽培に比べて大きくなる(表1、表2)。
- 移植栽培に比べて総根重が大きく、且つ表層の分布が多くなることが耐倒伏性の向上の一因と推察される(図1)。
- 土壌断面の土壌硬度(ち密度)が深さ18cmまでの作土層では不耕起栽培の方が高く、稲体の支持力が大きくなるために耐倒伏性が向上するものと推察される(図2)。
- 不耕起乾田直播栽培の収量性は移植栽培とほぼ同等である(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 播種適期の4月下旬~5月中旬播種に適用する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
乾田直播
規模拡大
栽培技術
直播栽培
水稲
大規模営農
低コスト
播種
品種
不耕起栽培
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