タイトル |
ディスク駆動式汎用型不耕起播種機を用いた水稲不耕起乾田直播栽培 |
担当機関 |
岐阜県農業総合研究センター |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
ディスク駆動式汎用型不耕起播種機による水稲不耕起乾田直播栽培は、普通期移植地帯での大幅な省力化と生産費の削減を可能とする。播種適期は4月下旬から5月中旬で、「岐108号」を用いた全量基肥栽培では移植栽培と同等の収量・品質が得られる。除草体系は播種直後、乾田期、入水後の3回散布とする。
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成果の内容・特徴 |
- 不耕起乾田直播栽培での播種は平均気温が15℃を超える4月下旬以降が適するが、晩限は入水との関係から5月中旬までとする。
- 安定した収量を得るための苗立ちはm2当たり70本が必要で、農研センター開発の汎用型不耕起播種機(ver.2)での播種量は10a当たり6~7kgとなる(図1)。
- 不耕起乾田直播栽培では地力窒素の供給量が移植栽培に比べて少なく、且つ乾田期間中の施肥窒素の硝化・溶脱による施肥効率の低下が懸念されるが、初期の溶出を抑えた肥効調節肥料の組み合わせ(シグモイド60日タイプとSシグモイド100日タイプ)の全量基肥法により、移植栽培と同等の窒素施肥量で同等の収量が確保できる(表1)。
- 除草体系は、播種後出芽までの期間に土壌処理剤と茎葉処理剤の同一処理を、乾田期間中に茎葉処理剤を、さらに入水後減水深が安定した時点で直播栽培に登録のある一発剤の施用、合計3回の除草剤散布が必要である(表2)。
- 実証栽培では移植栽培と同等の収量が得られ、経営試算では、10a当たり労働時間5.6時間、60kg当たり生産費が9,254円となる(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 出芽苗立ちまでは圃場の乾燥を、入水後は湛水状態の維持に努める。
- 除草剤の効果を最大限に高めるため、圃場の均平に最大限留意し、必要があれば播種までに浅耕等により凸凹を解消する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
肥料
病害虫
乾燥
乾田直播
経営管理
直播栽培
省力化
除草
除草剤
水稲
施肥
土壌処理
播種
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