タイトル |
火山灰土壌に適するヤマトイモ優良系統「No.8」 |
担当機関 |
栃木県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
ヤマトイモ系統「No.8」は栃木県東南部畑地帯(火山灰土壌)に適応する優良系統で、収量が多く、芋の揃いが優れる。
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背景・ねらい |
兼業化の進行や農業従事者の高齢化・女性化及び農産物の輸入自由化等により農業生産の停滞や不安定をきたしている中で、特産物のかんぴょう産地は衰退の一途をたどっている。一方、栃木県東南部畑地帯の畑作振興の有望な作目として、ヤマトイモが着目され産地化の動きがある。ヤマトイモはかんぴょうに代わる有望な畑作物と考えられるので、当畑地帯に適応する優良系統の選抜と現地適応性を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- ヤマトイモ系統「No.8」は栃木県内で栽培されている系統の中から栃木農試が収集した11系統のひとつで、いもの形状は中首系・棒状である。
- 系統No.8は系統間中、芋長及び芋重が最も長く重かった。
- 形状割合は棒状がほとんどで、いづれの系統も形状及び揃いは良好である。
- 系統No.8はくびれの発生する株がやや多く、乾物割合は約29%で他の系統とほとんど差が認められない。
- 現地適応性試験の成績では現地系統より形状のばらつきがやや大きいが、1芋に発生するくびれは少なく多収である。また、芋重では100g以下の発生が少なく、100g以上の大きなものが多く揃いがよい。
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成果の活用面・留意点 |
- 黒色火山灰土壌で適応性が高い。
- 種芋の大きさは70~80gで裁植密度畝幅70cm、株間20cmとし、緩効性肥料をa当たり3要素とも2~3kg施用する。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
肥料
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