深夜点灯による夏季の卵殻質改善

タイトル 深夜点灯による夏季の卵殻質改善
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1998
要約 夏季において、深夜点灯(午前0時~1時)することにより、飼料摂取量が増加する傾向を示し、卵殻強度も高く推移し、破卵率も2%程度減少した。産卵性については差は認められなかった。
背景・ねらい 産卵鶏の夏季の高温の影響は飼料摂取量、卵重の減少や破卵率の増加等が上げられる。これらの原因として、飼料摂取量の減少による栄養素の不足や高温時のストレス等が考えられ、これを解決するためには昼夜逆転照明が有効であることが報告されているが、この方法は開放鶏舎では実行不可能である。そこで、夏季の中でも比較的涼しい時間帯の深夜(午前0時~1時)に点灯する深夜点灯が夏季の飼養管理技術の1つとして、有効であるか否かについて検討した。
成果の内容・特徴
  1. 深夜点灯することにより、飼料摂取量は増加する傾向にあるが、その他の産卵性については明確な差は認められない(表1)。
  2. 深夜点灯することにより、卵殻強度は対照区より高く推移した。また、破卵率も対照区に比べ、少ない傾向を示し、一部の期間で有意差(P&st;0.05)が認められた(表2、図1)。
  3. 以上のことから、深夜点灯は夏季の卵殻質改善に有効であることが示唆された。
成果の活用面・留意点
  1. 深夜点灯をすることにより、飼料摂取量が増加することから、卵殻質改善の対策として利用でき、また、夏季に産卵を開始する初産鶏にも有効と思われる。
  2. 深夜点灯する時間帯、及び点灯時間についてはさらに検討する必要がある。
図表1 215715-1.gif
図表2 215715-2.gif
図表3 215715-3.gif
カテゴリ 飼育技術

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