産卵後期における卵殻質改善のための短期絶食処理の反復間隔

タイトル 産卵後期における卵殻質改善のための短期絶食処理の反復間隔
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 産卵後期に5日間の短期間絶食を56週齢以後10~15週間隔で施すことにより、卵殻質が改善され、破卵率の改善効果は90~95週齢まで持続した。
背景・ねらい 産卵後期の卵殻質などを改善するため、従来の強制換羽法に変わる方法として5~7日程度の短期間絶食法が実施されている。この方法は、休産期間が短く卵殻質や産卵性が改善される利点があるが、持続期間は約20週間である。そこで、5日間の短期間絶食を56~96週齢の間に複数回行うことにより、採卵鶏の長期利用 (105週齢)が可能かどうか、絶食処理の間隔を10週(5回)、15週(3回)、20週(3回)の3区分としてその効果を比較検討した。
成果の内容・特徴
  1. 破卵の抑制効果は、10、15週間隔区で同程度に高く、次いで20週間隔区、対照区の順であった(表1)。
  2. 卵殻強度は、10、15週間隔区で同程度の改善効果があった。卵殻厚も同様の傾向があった(表1)。
  3. 産卵成績は、どの処理区も無処理区より良かったが、20週間隔区が最も良く、10週間隔区と15週間隔区は同程度であった(表1)。
  4. 破卵の抑制効果は、10、15週間隔区では95週齢まで、20週間隔区では90週齢まで持続した(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 10、15週間隔の5日間絶食処理は、破卵抑制効果とその持続の面では応用できる技術である。
  2. 96週齢以降の鶏では破卵抑制効果が低いので、長期利用のためには、より有効な絶食処理の実施間隔と絶食日数の検討が必要である。
図表1 215716-1.gif
図表2 215716-2.gif
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