葉根菜類の害虫防除に対する被覆資材の効果的な利用法

タイトル 葉根菜類の害虫防除に対する被覆資材の効果的な利用法
担当機関 埼玉県園芸試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 チンゲンサイの栽培において、目合い0.8mmの被覆資材を作物に接触しないようにトンネル被覆し、裾を土で埋めて固定し密閉することにより、キスジノミハムシ、コナガに対し高い防除効果が得られる。
背景・ねらい アブラナ科野菜の重要害虫であるキスジノミハムシ、コナガ等に対する被覆資材の防除効果を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. トンネル被覆する資材は、目合いが細かいほどキスジノミハムシ等の被害を軽減することができる(表1)。また、キスジノミハムシの侵入できる目合いの境界域は0.75~0.8mmである(データ省略)。
  2. 被覆資材に接するチンゲンサイの面積が大きいほど、コナガの幼虫及び蛹の寄生株率被害株率が高い(表2)。
  3. 資材の裾を土で埋めて密閉、固定することによって、害虫の食害は軽減される(表3)。
  4. 5~9月播種のチンゲンサイの栽培では、目合い0.8mmの資材をトンネル被覆し、裾を土で埋めて密閉、固定すると、慣行で行われている目合い約1mmの資材をトンネル被覆して栽培した場合と比べて、同じ薬剤散布回数でより高い防除効果が得られる(図1)。
  5. 以上の結果から、目合い0.8mmの資材を作物に接触しないように被覆し、裾を埋めて固定、密閉することで高い虫害防除効果が得られる。
成果の活用面・留意点
  1. コナガはアブラナ科植物に優先的に産卵するが、被覆資材や雑草等にも産卵することがあるため、ふ化した幼虫がトンネル内に侵入する場合がある。
  2. 目合い0.4~0.5mmの資材では、徒長により品質が低下する。
  3. 品質の低下を避けるため、密植しない。
図表1 215786-1.gif
図表2 215786-2.gif
図表3 215786-3.gif
図表4 215786-4.gif
カテゴリ 病害虫 あぶらな 害虫 雑草 チンゲンサイ 播種 防除 薬剤

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