自生イソギクの花壇・鉢物利用法

タイトル 自生イソギクの花壇・鉢物利用法
担当機関 静岡県農業試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 自生イソギクの園芸利用を図るために、花壇用と鉢物用の個体を選抜した。イソギクの花壇利用には、丸葉系を用い、2回摘心すれば株の形状と咲き揃いが良くなる。また、鉢物利用には、垂葉系を用い、5号鉢に1本植えで2回摘心をすれば分枝数や頭状花数が多くなり、株の形状が良くなる。
背景・ねらい 南伊豆地域には自生植物が豊富にあり、景観形成や地域特産花きとしての利活用が望まれている。このうち、イソギクは南伊豆の海岸地帯に広く分布しており、中でも下田市と南伊豆町には特に多くの自生地が確認されている。そこで、個体選抜と栽培法の検討を行い、自生イソギクの花壇と鉢物としての利用法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 南伊豆地域のイソギク自生地から収集した11個体を調査し、花壇と鉢物に向く個体を選抜し
    た。
  2. 自生個体から選抜した丸葉系は、葉が丸型で小さく、葉色も良く、花色の濃黄色と良く合い草状も均一で、倒伏しにくいことから花壇利用に適する。定植を7月16日に行い、2回を摘心すれば、枝が細く、葉も小型で、頭状花序も小さめになるが、株の形状と咲き揃いが良くなる。
  3. 自生個体から選抜した垂葉系は、葉の銀白色の縁取りが非常に鮮やかで、葉と花のバランスが 良く、鉢物利用に適する。5号鉢であれば1本植えで、2回摘心により、小さめの頭状花序が多数つき、葉と花のバランスのよい鉢物となる(表2)。
  4. 両系統とも花蕾の着色開始から、管状花が30%程度褐変するまで花の観賞が可能である。
成果の活用面・留意点
  1. 土質を選ばないため、比較的どこでも栽培可能であるが、畑地では自生地(岩場)と異なり生育が旺盛になる。
  2. 初期生育が盛んになると倒伏する恐れがある。
  3. 日長反応により、生育・開花に影響する恐れがある。
  4. 種苗は当分の間、配布はしない。
図表1 215799-1.gif
図表2 215799-2.gif
図表3 215799-3.gif
カテゴリ 栽培技術

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