フリージア(枝切り用)のコンテナ利用による高冷地早出し栽培

タイトル フリージア(枝切り用)のコンテナ利用による高冷地早出し栽培
担当機関 長野県農事試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 標高1000mの高冷地での枝切りによるフリージアの早出し栽培は、6月中旬にコンテナに植え付け、9月中旬まで標高1300m以上の地帯へさらに山上げするか、同期間の夜間冷房、または植え付け前40~50日間の球根冷蔵で開花を促進することにより、10月ころからの切り花生産を可能とする。
背景・ねらい 枝切りタイプのフリージアは高性大輪で花色が豊富なため、需要が周年化しつつある。しかしフリージアは20℃以下の低温を好み、花芽分化の適温は18℃前後であるため、国内での切り花生産は12月から3月ころが主体であり、夏秋期は輸入によってまかなわれることが多い。
このため、標高1000mの高冷地で初秋の生育適温を活用し、また花芽分化促進のため夏の高温期には、さらに標高の高い地帯へ山上げするか、夜間冷房または球根の冷蔵処理によって、早期・高品質出荷を可能とする生産技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 休眠打破済みの球根を6月中旬にコンテナに定植し、標高1300m以上の地帯へ山上げし、9月中旬に1000m地帯へ下ろして栽培すると`ロッシーニ'のような早生品種では10月から高品質の切り花が収穫できる。(図1、表1)
  2. 18℃10時間程度の夜間冷房でも`ブルーネイビー'のような晩生品種では開花期が大幅に前進する。(図1)
  3. 球根冷蔵(湿冷)では、草丈が短いものの9月からの切り花が可能である。(表2)
成果の活用面・留意点
  1. 9月中旬以降の最低気温が18℃以下の高冷地に適用が可能である。
  2. 山上げはコンテナなど移動可能な栽培方式が必要であり、60×40×25cm程度の既存のプラスチックコンテナの利用が有効である。
  3. 球根冷蔵法による早期出荷では、地ぎわからの収穫により、草丈を確保する。
図表1 215807-1.gif
図表2 215807-2.gif
図表3 215807-3.gif
カテゴリ くこ 栽培技術 出荷調整 品種 フリージア

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